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『Billabong Pro Teahupoo』2日目 五十嵐カノアがR3へ!


PHOTO: © WSL/Cestari

現地時間8月21日、タヒチ・チョープーで開催中のCT第7戦『Billabong Pro Teahupoo』は初日と同じようなコンディションでR2が進行。
ここで負ければ最下位が決定する敗者復活戦の12ヒート。トリッキーな波に番狂わせも多く、2015年のワールドチャンピオン、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、ローカルのミシェル・ボウレズ(PYF)が早くも姿を消すことに...。
一方、観客側からすると面白いクロスゲームもあり、特に後半の2ヒート。ダスティ・ペイン(HAW・写真下)、五十嵐カノア(写真最上部)の逆転劇はこの日のハイライトと言える盛り上がったゲームでした。


PHOTO: © WSL/Cestari

「見ている分にはエキサイティングなヒートだっただろうね。コナー(コフィン)もオレも何本かの良い波を乗り、抜きつ抜かれつの攻防だった。プライオリティのミスをしてアッパーカットをくらってしまったよ。だから、最後の波が入った時はストークしたね。あの波が良いバレルになり、メイク出来るかは定かではなかったけど、ラッキーにも抜けられたんだ」

ルーキーのコナー・コフィン(USA)を相手に中盤までリードしていたダスティでしたが、ラスト5分に入ったセットの選択ミスでバレルに潰され、次の波ではコナーがディープなバレルをメイクして8.17をマークして逆転。
しかし、残り15秒でダスティは小振りながらバレルになる波をキャッチして再逆転に成功。
一度は見放された勝負の女神に救われた瞬間でした。

ちなみにダスティのコメントにある’アッパーカット’は比喩ではなく、バレルで潰された時、実際に顎にボードがヒット。
彼の顎には痛々しい痕が残っていました。


PHOTO: © WSL/Poullenot

ランキング2位のジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、3位のガブリエル・メディナ(BRA)が初日のR1を順調に勝ち上がった一方、最強のワイルドカード、ブルーノ・サントス(BRA)に抑えられてR2行きを強いられていたカレントリーダーのウィルコことマット・ウィルキンソン(AUS・写真上下)はローカルワイルドカードのヒラと対戦。
スロースタートとなったこのヒートが動いたのは後半。セットが入り、両者共にプライオリティの順番に波に乗り、ウィルコが8.00を含むトータル14.17をスコア。
ヒラもローカルナレッジを活かして素晴らしいバレルライドを披露。最後はニード7.75のシチュエーションで7.07と肉薄するなど最後まで分からないクロスゲーム。
ウィルコはもちろん、コーチのマイクロことグレン・ホールもヒヤヒヤしていたことでしょう。


PHOTO: © WSL/Poullenot

「タヒチに来てから興奮しているよ。昨日はジョン・ジョン(フローレンス)が自分のヒートの前に凄いバレルをメイクしていた。興奮して自らのヒートに向かったのに、良いセットが入らず、ロースコア止まりだったのさ。ブルーノ(サントス)に負けてイライラしていた。今朝ここに来てスモールで波数も少なかったけど、まだ美しいバレルが残っていることを知ったよ。彼(ヒラ)にプレッシャーを与えたかった。一つのセットで決めることが出来てストークしている」

バレルのスキルで勝るジョン・ジョン、チョープーで優勝経験があるガブリエルに対して、どちらかと言うと苦手な舞台での戦いになるウィルコ。
R3では再びブルーノと対戦。まさに正念場と言えます。

その他にR3行きを決めたのは、ジュリアン・ウィルソン(AUS)、マット・バンティング(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、アレホ・ムニーツ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ジョシュ・カー(AUS)、ナット・ヤング(USA)


PHOTO: © WSL/Poullenot

ネクストコールは現地時間8月22日の早朝7時30分(日本時間8月23日深夜2時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると後半から新しい南南西ウネリが入り、翌日23日にピークを迎える予想。
この先の予報を考慮すると残り2日間でファイナルまで進行する可能性もありそうです。

WSL公式サイト

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