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『Quiksilver Pro Gold Coast』五十嵐カノアがR3も突破!



ディフェンディングチャンピオン、フィリッペ・トレド(BRA)のパーフェクト10、二人のワールドチャンピオンを倒したリプレイスメントのスチュアート・ケネディー(AUS)の快進撃。ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が披露したグラブレールのストレートエアー。ルーキーのコナー・コフィン(USA)、カイオ・イベリ(BRA)の活躍。
そして、五十嵐カノアのR4進出などCT開幕戦『Quiksilver Pro Gold Coast』は中盤のラウンドに入って大いに盛り上がっています!

現地時間3月14日、舞台のスナッパーロックスは前日よりも風が改善。4-6ftレンジ、ヘッドオーバーサイズの東よりのウネリも続き、グッドコンディションの中、お昼前の潮待ちを挟んでR2の残りヒート、R3の12ヒート、R4の2ヒート、合計16ヒートを消化。



連日、多くの日本人ファン、コンペティターをライブ中継に釘付けにしている五十嵐カノア(写真最上部)は、R3のH10でジェレミー・フローレス(FRA)と対戦。
QS時代から試合巧者と言われているカノアは一本目で6.77をスコア。中盤にはファーストターンからテール・ブロー・リバースを含めたライディングで6.53を重ね、主導権を握ります。
後半、ジェレミーはニード7.07のシチュエーション。一本で立場が変わってしまう可能性がある状況でカノアはプライオリティを持ちながらも最後の波を譲ってしまいます。ジェレミーはその波を手堅く乗り繋いで終了を待たずに海から上がってしまいます。ラインアップで待つカノア。控え室に走るジェレミー。そこでコールされたスコアは6.60と逆転には届かず、カノアが僅差でR3を通過しました。

公式でのインタビューはされなかったものの、自身のInstagramでは、「ラウンド3を通過してラウンド4に進めたのは、本当にハッピーだよ!」とポストしていました。

デビュー戦でR4進出を決め、海から上がった後はほっとした表情に戻っていたカノア。
次のR4はジョン・ジョン&スチュアートとの3人ヒート。1位になればQFへ。敗退してもR5でもう一度チャンスが残っています。

なお、小林圭がフロリダ・ココアビーチで開催されたジュニア『Ron Jon Vans Junior Pro』で優勝。
タヒチで開催されていたQS1,000では喜納海人がパーフェクト10をスコアするなどカノアと同じく国籍は違うものの、日本人の両親を持つサーファーの世界での活躍のニュースも届いています!



R3、R4共にコンビネーションの圧勝。
R4では今イベント初のパーフェクト10をマークしてディフェンディングチャンピオンの貫禄を見せていたフィリッペ(写真上)
ローカルのジョエル・パーキンソン(AUS)でさえ、フィリッペの前ではその存在が霞んでしまうほどで、すでに2年連続の優勝も視野に入っているような試合運び。
完成度の高いエアリアルは圧巻でした。

「こんな完璧な波を見て震えが止まらないよ。とても興奮しているし、次のヒートが待ち切れないね。ハイスコアを出して良いヒートを重ね、勝ち進みたい。サーフボードとの相性が最高なんだ。大きな自信があるし、全てのヒートを楽しみたい」

今年もツアーの名物的な父親とチームを組んでいるフィリッペ。ライブ中継でも常に誇らしい息子の活躍に興奮する父親の姿が映し出されています。

もう1ヒート行なわれたR4ではマット・ウィルキンソン(AUS)が1位通過でQFへ。
ジョエル・パーキンソン(AUS)、コナー・コフィン(USA)、エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、カイオ・イベリ(BRA)は敗者復活戦のR5行きを強いられています。

R4の残り2ヒートはR3でミック・ファニング(AUS)を敗ったセバスチャン・ズィーツ(HAW)、エイドリアン・バッカン(AUS)、コロヘ・アンディーノ(USA)のカード。五十嵐カノアはジョン・ジョン&スチュアートとの対戦になります。



前日のR2でケリー・スレーター(USA)を倒してジャイアントキラーの称号を得たリプレイスメントのスチュアート(AUS・写真上)
R3の最終ヒートでは、2014年のワールドチャンピオンで、昨年も後半に猛烈な追い上げを見せてタイトル争いに絡んできたガブリエル・メディナ(BRA)を相手にホームのレノックスヘッズで鍛えられた安定感あるパワフルでスタイリッシュなライディングを披露。
グラブレール・テールリバースなど彼のサーフィンはMCのロス・ウィリアムスが「ネクストレベル」と唸らせるほどバリエーション豊かでした。
8ポイント台を2本まとめ、後半に追い上げてきたガブリエルを振り払って僅差でR4へ。

「世界トップとの対戦は、長い間QSで鍛えられた自分のサーフィンをネクストレベルまでプッシュしてくれる。最高に楽しいよ!良い波が自分のサーフィンを引き出してくれるんだ。ずっとこのレベルでサーフィンしたかった。リプレイスメントで機会を得ることが出来てストークしているし、願わくばこのまま1シーズンこの舞台に立ちたいね。ケリーとガブリエル、この二人を倒したなんて夢みたいさ」

ネクストコールは現地時間3月15日の7時30分(日本時間の同日6時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると3-5ftレンジの東よりのウネリが続き、午前は弱い南よりの風で、日中は南東風に変わる見込み。16日の水曜日には新しい東よりのウネリが入る予報。
サイズダウン傾向となるその後の予想を考慮するとコンテストは続行され、16日がファイナルデイになる可能性が高いでしょう。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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