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世界No.1トレーナー「ロドリゴ・ペレス」のトレーニングセミナーが湘南・茅ヶ崎で開催



世界最高峰のサーフィンレース「WSL Championship Tour」は2年連続でブラジリアンがワールドチャンピオンを獲得。

今年、悲願の初タイトルを手にしたエイドリアーノ・デ・スーザをはじめ、ブラジリアン初のトリプルクラウンに輝いたガブリエル・メディーナ、スモールコンディションなら右に出る者はいないフィリッペ・トレドなど、彼らの努力と執念によってブラジリアンサーファーのレベルは大きく引き上げられ、サーフシーン全体としても新たなステージを迎えた年となった。

「ブラジリアン・ストーム」と呼ばれるハングリーな勢いもさることながら、注目すべきはそのフィジカルとメンタルの強さ。サッカーと同様、彼らのタフさとパワーは私達日本人が想像する以上のトレーニング方法と努力で結果を出しており、試合に勝つための体づくりやコンディショニングには特に力を入れているのだが、昨年ブラジル初のタイトルをもたらしたガブリエル・メディーナや、成長著しいフィリッペ・トレドらのフィジカル面をケアしているトレーナー「ロドリゴ・ペレス」が急遽来日。

今回は、湘南・茅ヶ崎にあるトレーニング施設「ハヤシスポーツクラブ」で開催された2日間のトレーニングセミナーに密着。世界ナンバー1サーフフィジカルトレーナーと呼び声高い「ロドリゴ・ペレス」、そして地域密着型のハヤシスポーツクラブと、その子供達を指導する深井トレーナーへ取材を行った。




今年で40周年を迎える「ハヤシスポーツクラブ」は、同施設で水泳教室や体操教室なども運営しており、茅ヶ崎在住のサーファーが幼い頃より泳ぎを教わることも多いトレーニング施設。地元プロサーファーの大澤伸幸、大橋海人、湯川正人らもこのジムに通い、現在もその背中を追うように世界No.1を夢見る小中高校生のサーファーがトレーニングに訪れ、成長している。

ブラジル、オーストラリアなど世界各国で予選が行われているVOLCOMのグローバルコンテスト「TCT」の2016年大会に、日本代表選手として出場する佐藤魁、松田詩野もここハヤシに通う10代のサーファー。
さらにハヤシスポーツクラブには、今年10月にポルトガル・ナザレで開催されたボディーボード世界戦で見事優勝を果たした鈴木彩加(20歳)もトレーナーとしてこのクラブに勤務しており、彼女の上司でコーチも務める深井トレーナーも、指導者としてのスキルアップのため本セミナーに参加。

思いは招くと言うが、“世界で活躍したい”という子供達の願いが届いたのか。
そして今後サーフィンがオリンピックの公式種目となるのか、この偶然とは思えないタイミングで、世界が注目するサーフフィジカルトレーナーの来日となった。




■12月10日(木)1日目、座学
本セミナーはアスリート向けの講義ではなく、トレーナー向けのワークショップである。世界の一流トレーナー達は年間でこういった講義を行うのと同時に受講もしているというが、今回も業界関係者を含むトレーナーやコーチなど、主に“指導者”という立場の方が多数参加。

ロドリゴのトレーニング学は、プロサーファー、フリーサーファー、キッズサーファーという分類に分けた内容で展開され、対象となる生徒がどのタイプのサーファーなのか、どのようなトレーニングが必要かを考えながら行うことが重要であり、体幹を意識したスクワット、デッドリフトなど様々なトレーニング方法で、サーフィンのパフォーマンスを安定して高めるための体づくりを解説。
さらに各トレーニングの効果を踏まえての継続的なアプローチ方法、選手へのコーチングや食事についてなどその内容は多岐にわたる。
特に食事内容とサイクルの重要性についてや、パフォーマンスの75〜85%を決めるという水分・栄養の摂取、必要な水分補給については一般的な知識とは異なる視点があり受講者からの質問も多く挙げられた。

また講義後半には日本とブラジルの違い、ブラジルはなぜ多くのCT選手を出せるようになったのかという質問がぶつけられたが、ロドリゴの回答は「伸びるサーファーは常に世界へ目を向けて、色々な波に乗り、経験・知識をつけていく」とのこと。

ブラジルは日本よりも波があるという基本的な環境差ももちろんあるが、ブラジル人サーファーは積極的にサーフィンが上手な国(例えばオーストラリアやハワイ)へ行き、上手なサーファーと様々なコンディションでトレーニングをする。
ハワイをベースに活動し“US OPEN優勝”という成功を収めた大原洋人を例に挙げ、国内だけで活動しているサーファーとの違いや、同じ場所ばかりではなく色々な波に乗り、沢山のトレーナーの話しを聞いて多くを学ぶことの重要性を指摘。
資金面の問題もあり難しい部分ではあるが、若い選手にはなるべく旅をさせ色々な経験を積ませるべきで、スポンサーや家族の協力・投資も必要不可欠だという話しも挙がった。




■12月11日(金)2日目、実技
セミナー2日目は実技、スタジオ、プールと場所を変えながらの講義が進行。
「腕立てふせは1分間に50回以上」など具体的な指標を交えつつ、スクワットや懸垂など基本的なトレーニングの細かな動きを解説。正しいフォームと体幹強化が重要であることや、特に懸垂と腕立てはサーフィン・水泳に必須のトレーニングであるとを説明された。

また、ロドリゴが推奨する懸垂は懸垂のバーよりも胸が上に上がっており、肩や腕だけで体を持ち上げるのではなく体幹を使って体を上げる動きがサーフィンにとても必要な要素だということ。さらに懸垂は“つり輪”で行うことにより体幹の強さをつくる。
続く柔軟性のチェックでは、ストレッチの重要性とその方法について解説があり、足がスムーズに上がるか、股関節、足関節等の可動域などもチェック。ロドリゴの動きは可動域が広く柔軟性があり、力強く、動きがとてもスムーズであることに驚かされた。

ちなみに講義中は、スクワットや腕立てなど一見単純に思えるトレーニングでも、まずは生徒に実践させ、後に意識すべき部分を解説していくスタイル。コーチが見本を見せ、それに生徒が従うのではなく、生徒自身の動きから悪いクセを見抜き、必要な修正を加えていく。
例えばボディビルダーとアクションスポーツのトレーニングは全く異なり、サーフィンには見せる筋肉ではなく、身体を動かすための筋肉が必要。パフォーマンスを上げるには体幹と連動し神経の通った筋肉をつけるべきなのだが、そのトレーニング方法も単純ではない。
“何が必要か”を突き詰めるならば、信頼できるトレーナーの存在は重要だ。



ロドリゴ・ペレス指導のもと、体幹を意識したトレーニングが展開。様々な動き、体の使い方、意識する部分などを説明。



プールでの講習では、肺を大きくする呼吸法などもレクチャー。水泳・潜水のトレーニングも重要なカテゴリーのひとつ。



全ての講習が終了後は「ハヤシスポーツクラブ」に通うキッズサーファー向けのミニミニセミナーも開催。プロサーファーになりたいかという質問に、元気良く手を挙げる子供達。


「セミナーを終えて」ハヤシスポーツ “深井コーチ” インタビュー



今回、ロドリゴ・ペレスのセミナーを終えての印象は、元々ハヤシで行っていたことと本質は同じ、やっていることや方向性も大きな差はないと感じました。
但し、この講義は“世界のサーフィン”をフォーカスしており、プロ選手/プロを目指すサーファーのパフォーマンス向上に特化したセミナーであったと思います。そういった部分では非常に学ぶことが多く、質の高いトレーニングとセミナーでした。

また、ロドリゴが得意とするサーフィンと水泳選手の強化は、私達の背景と非常に共通することが多いです。
元々ハヤシは水泳教室と体操教室がベースで、そのパフォーマンスアップのためのスポーツクラブです。今年で40周年、これまで多くのスポーツ選手をサポートしてきました。

現在、ハヤシスポーツクラブにはプロサーファー(大橋海人、大澤伸幸、湯川正人、佐藤魁、脇祐史、金尾玲生、松岡慧斗、粂浩平、久米大志など)から、フリーサーファー、キッズサーファーなど様々なサーファーが利用しています。
世界で活躍したいというキッズも多く、将来の夢はプロサーファー、もちろんオリンピックも意識していると思いますし、NSAの国内大会や海外のジュニア大会で結果を残すため、僕らも彼らのスケジュールを把握し、パフォーマンスを向上させるための体づくりをサポートしています。

私達の仕事は彼らの夢の実現のサポートですから、彼らのレベル・目標など状況に合わせたトレーニングの内容を決め正しい指導をすることが重要ですね。試合に勝つための体づくりなどベストなサポートをしていきます。

弊社に勤務するプロボディボーダーの鈴木彩加選手は、共にここでトレーニングを行い、世界戦で優勝という結果を残すことができました。同じハヤシに通う子供達も、この現実が“遠い夢ではない”と信じてトレーニングをしています。
今回は幸運にも世界的なトレーナーの理論、思考などを身近で感じることができたので、今後に活かしつつ私達も最大の努力で彼らのサポートにあたりたいと思います。


No.1を目指して、ロドリゴ・ペレスと記念撮影


今回の講義は、あくまでトレーナー向けのセミナー。
サーフィン上達における具体的なテクニック論やHowTo要素をもつ内容ではなく、一見すると一般サーファー=フリーサーファーにはあまり関連しない内容と思われるかもしれない。
しかしレベルを問わずサーフィンのパフォーマンスを上げたいと思うならば(または下げないためにも)必要な筋肉を強化し、身体を効率良く動かすためのトレーニングは重要だ。

余談になるが、セミナーの中では歳を重ねた年配サーファーや怪我の後遺症をかかえるサーファーの話しになったが、ロドリゴ曰く年齢は大きな問題ではない。大切なのは個々に合わせた弱点の克服と正しいトレーニング方法。「私が作成したメニューをしっかりと続け努力すれば、間違いなく今よりもサーフィンは上達する」と言い切ってみせた。

もちろん、本気で世界を目指しているサーファーであれば、ワールドチャンピオンをはじめ数々の世界トップアスリートをサポートするロドリゴ・ペレスのトレーニング学は、明らかに聞いておいて損はない内容。
なかなかそうした機会を持てない方は、湘南・茅ヶ崎「ハヤシスポーツクラブ」で学んでみるのもオススメです。




サーフフィジカルトレーナー「ロドリゴ・ペレス」
ブラジル出身で柔術をルーツに持ち、世界最先端のトレーニングを学ぶべくオーストラリアに渡り、ボンド大学で博士号を取得。現在はゴールドコーストにジムを構える。
世界チャンピオンのミック・ファニング、ステファニー・ギルモアや数々トップサーファーとその他様々なスポーツトップアスリートのコンディショニングとリハビリを担当しており、ガブリエル・メディーナに至っては彼が14歳の頃からトレーニングを指導。
http://www.holisticph.com/
https://www.facebook.com/rodrigobertonha?pnref=lhc



ハヤシスポーツクラブ
神奈川県茅ヶ崎市若松町12-1
0467-58-8299
http://www.hayashi-sc.com/
https://www.facebook.com/HayashiSportsClub


取材協力:ハヤシスポーツクラブ
提供:Terrestrical Inc
All photo by Terrestrical Inc

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