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五十嵐カノア CTへの意気込みを語る



カリフォルニア・ハンティントンビーチで生まれ育ったために国籍はアメリカですが、両親は日本人の五十嵐カノア。
子供の頃から注目され、早くから「Quiksilver」のサポートを受けてアマチュア時代はNSSAで30勝以上。ISAでもアメリカ代表として活躍し、WSLでは2012年にジュニアでの初イベントで優勝。
2013年、2014年はQSにもスポット参戦して2014年にはホームのハンティントンビーチで優勝。
そして、QSに本格参戦した今年は南アフリカの10,000での5位を皮切りに好成績を重ね、最終ランキング7位でCTへのクオリファイを果たすことに成功。
コンペティターとしては誰もが羨むようなエリートの道を歩んでいます。

WSLの公式プロフィールは5’9(約175センチ)の147lbs(約66キロ)
子供の頃の面影を残しつつ、顔つきや身体が大人になってきた18歳のカノア。
トリプルクラウンの最中、「Quiksilver」ハウスに滞在中の彼を米SURFERがインタビュー。
そこには「自分はクオリファイをした初の日本人サーファー」とのコメントも!


■IK=五十嵐カノア


■SURFER
ツアーへの昇格、おめでとう!


■IK
とても嬉しいよ。
今年は長い一年だった。シーズン中盤や、南アフリカの’Balito’でQFまで進んだ時もクオリファイを目標とはしていなかったんだ。
プライム(QSで最もグレードが高い10,000)イベントに出場したり、世界中でサーフィンを出来るだけで幸せだったのさ。
それから良い結果が重なり、周囲がクオリファイへの可能性を話し始めたんだ。
自分的には、’OK、このまま突き進み、集中してトライしてみるよ’って感じだったよ。


■SURFER
クオリファイへの可能性を話し始めた時、プレッシャーを感じた?


■IK
少しね。
周囲が自分にクオリファイの話をした時、バージニア(8月開催の3,000)のコンテストに参加して優勝したんだ。
そこで本当に良いポジションに来たと感じたね。
でも、クオリファイのことを考え過ぎてしまって、ヨーロッパレッグではポルトガルの二つのイベントで早々と敗退するなど悪い結果が重なってしまった。
あの後、一度家に戻って休憩し、’今年の最初の目標はクオリファイでは無かったし、もしダメでも気にしない!’と開き直ったんだ。
心を入れ替えて向かったブラジルでは、楽しみながら良い結果を残すことが出来たのさ。自分にとって楽しむことが良い結果に結び付くと思ったよ。


■SURFER
プレッシャーをかけないために、その考え方で来年も行くつもり?


■IK
そうだね。
ポルトガルでの2戦は負けて得るものが多かった。
正直、顔を平手打ちされたような気持ちだった。
’お前にはまだ早いよ。もっとやることがあるでしょ’ってね。
あの負けで一歩下がり、考え過ぎないことや、自分自身に何が必要かを問うことが出来たんだ。
クオリファイ出来た理由でもあり、来年も同じ考えを持ち続けるつもりさ。




■SURFER
CTにクオリファイするのに苦労する選手が多い中、あなたはQSに本格参戦した一年目でやり遂げた。とても良い気分でしょ?


■IK
そうだね。
家族のサポートの元でクオリファイを目指して努力する彼らと比べると自分なんて子供のような感じだった。
彼らはツアーに入るために自分の限界を超えるような努力をしている。そんな彼らの邪魔だけはしたくなかったよ。
でも、良い結果が重なった後はその気持ちが変わり、自分自身を一人の強豪として見始めたんだ。


■SURFER
来年のツアーに自分が参加することをどう思う?


■IK
自分はクオリファイをした初の日本人サーファーになる。
それは、まだ小さなアジアのサーフィンの世界を後押しする大きな助けになると思うよ。
これは確実に言えるね。だから、ツアーでは良い結果を残したいんだ。


■SURFER
ツアーの強豪と戦うためにアプローチを変える必要はあると思う?


■IK
ツアーで戦うには今と全く違うサーファーになる必要があると考えている。
まずは筋肉をつけてヒートに勝つための自信をつけなければいけない。
他にも大きな波での自信とコントロール。来年の一つの目標はなるべく早めに結果を出すことさ。
とても難しいことだとは理解しているけど、成し遂げたいと強く思っているし、ツアーの最初の年を無駄にしたくないんだ。
開幕戦のスナッパーまでは時間がある。全力を尽くして今よりも凄いサーフィンが出来るように努力するよ。
自分にはそれが必要なんだ。


■SURFER
ケリーやミックのようなレジェンドとの対戦をどう思っている?


■IK
彼らと対戦する機会が与えられることは、ツアーに入るための原動力の一つだった。
本当に小さな時の目標は、いつかケリーと戦うことだったし、彼は来年もツアーを回るようだから、それが叶うよ。
ケリーは大好きなサーファーである一方、倒さなければいけない相手になった。多分、変な気持ちで戦うんだろうね。


■SURFER
来年のツアーで最も楽しみにしていることは?


■IK
パイプだね。
自分の人生をかけている場所さ。多くの人はルーキーがパイプで良い結果を残せないと思っているけど、自分は9歳から通っているし、ツアーで最も上手くやれると考えている場所なんだ。

参考記事
New Young Blood
『Kanoa Igarashi wants to come out guns blazing on the WCT』

photo: WSL Covered Images

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