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『Fiji Pro』終了!オーウェンが歴史に残る2つのパーフェクトヒートをメイク!



全11戦で争われる「WSL Samsung Galaxy Championship Tour」の第5戦『Fiji Pro』
13日用意されたウェイティングピリオドの前半5日間は選手達に休養を与えるように穏やかな日が続いていましたが、中盤には南西スウェルが断続的に入り、5日連続進行。
舞台の「Cloudbreak」は世界最高峰のサーフィンレースにふさわしいコンディションとなり、スイッチが入った世界のトップ34プラス2名のワイルドカードが次々とバレルをメイクして合計5つの10ポイントとエクセレントレンジのスコアが続出。
特にファイナルデイとその前日はイベント期間中最大の南西スウェルが入り、素晴らしいクライマックスに!

ファイナルデイに残った8名の内、ジュリアン、タジ、ジョエル、ジェレミーと4名のレギュラーフッターは全てパイプマスターズを制したことがあるバックサイド・バレルの名手。
一方、フロントサイドとなるグーフィーフッターの中で最もこの「Cloudbreak」の巨大なバレルを手なずけ、R5では10ポイント2つのパーフェクトヒートをメイクしたオーウェン(写真下)がジョエル、ジェレミー。最後にはジュリアンを倒して優勝。
驚くべきことにファイナルでも後半にディープなバレルで10ポイントを続けてスコアして2度目の20を揃えていました。

2つ目の10ポイントのコールを聞いた後、ファイナル終了のホーンが鳴る前に応援していたフィジーのサポーターの元に向かったオーウェン。
興奮冷めやらぬファイナル直後のインタビューでは、「2つの10ポイントなんて夢みたい。信じられない気分だよ。トップの選手に近づくために努力を重ねてきた結果が報われたんだ。特に昨年ここで優勝したガブリエル・メディナが大きな刺激になったのさ。今年はすでに2回もタヒチへ行っているんだ。今回のバレルライディングに影響していると思うよ。他にもボードの助けが大きかった。ターンする感じが最高。バレルも大好きだけどターンも同じくらい気持ち良いよ」とコメント。



オージーでは実に2002年のマイケル・ロー以来、13年振りのフィジーでの優勝。
そして、昨日の時点でパーフェクトヒートをメイクしたのはツアーの歴史で7度目だったのですが、すぐに8度目に塗り替えられ、同じ選手が一つのイベントで2度パーフェクトヒートを成し遂げるという新記録を樹立。
歴史に残る素晴らしいグーフィーフッターが誕生した瞬間でもありました。

「昨日は夢が叶い、今日はそれを更に越えた気持ち。最後に二つの10を揃えるのは本当に特別さ。ファイナル前に海を見て、これは最高になるだろうと予感したよ。リズムにも乗っていたし、来た波に乗るだけだった。表彰台に上がれることにストークしている。何よりホームの大きなサポート無しでこの勝利は語れないよ」

2011年のルーキーイヤーの翌年、3戦続けてケリー・スレーター(USA)とファイナルを戦い、その内の1戦、ニューヨークでのイベントを制して一躍時の人になったオーウェンでしたが、その後は優勝から見離され、2013年には怪我でシーズンを棒に振ることに...。
復帰した2014年はJ-bayでの3位が最高位で最終ランキング12位。今年はベルズ、ブラジルで5位に入り、今回の優勝で6位から3位に浮上。
カレントリーダーのエイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)、2位のフィリッペ・トレド(BRA)は変わらずですが、両者共にR3で敗退したため、ポイント差は僅かになっています。



以前はトリッキーなエアリアルを中心としたアクションの評価が高かったジュリアン(写真上)でしたが、昨年はパイプマスターズを制し、トリプルクラウンも獲得。
更に今回のフィジーで見せた恐れを知らないチャージの数々でファイナルまでに4本の9ポイントを重ね、ビッグウェーブでも通用することを結果で示していました。

「素晴らしいイベント、そして結果だったし満足しているよ。アウトにいる時にスコアは聞こえなかったけど、勝つためには厳しい立場だと理解していた。一つのイベントで二つの20ポイントなんて、驚きだよね。今回は完全に流れは彼だったし、彼が優勝する番だったと思う。祝福するよ。全力を尽くしてもスイッチが入ったオーウェンには及ばなかった。今年は一つ一つのイベントに集中して他にも結果を残して良いシーズンにしたい。2位は良い結果。次は海が自分を選んでくれれば幸いだね」

すでに13位と25位の捨て試合があるものの、開幕戦に続く2度目の2位とマーガレットリバーでの5位でランキングは8位から5位へ。
世代交代の中心人物と言われていたジュリアンがタイトル争いに絡んでくれば、他の若手の刺激にも繋がり、面白いシーズンになりそうです。

なお、ウィメンズで左耳の鼓膜を破ったサリー・フィッツギボンズ(AUS)に続き、メンズでもカイ・オットン(AUS)がバレルに潰されて膝をリーフで打ってしまい途中退場。
ツアーの中でも特別な舞台となるフィジーですが、選手達は常に危険と隣り合わせで戦っているのです。

2015年の「WSL Samsung Galaxy Championship Tour」
折り返し地点となる次の第6戦は南アフリカのロングライトJ-bayに舞台を移し、7月8日〜19日に開催される『J-Bay Open』
怪我で戦列を離れているミシェル・ボウレズ(PYF)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)、ブレット・シンプソン(USA)、ジョーディ・スミス(ZAF)の復帰の有無などについては最新情報が入り次第、Twitterなどでお知らせします。



『Fiji Pro』結果
1位 オーウェン・ライト(AUS)
2位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
3位 タジ・バロウ(AUS)、ジェレミー・フローレス(FRA)
5位 イタロ・フェレイラ(BRA)、ウィゴリー・ダンタス(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、カイ・オットン(AUS)

2015年WSL Samsung Galaxy Championship Tour
『Fiji Pro』終了後のランキング
1位 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA) 28,000pt
2位 フィリッペ・トレド(BRA) 27,450pt
3位 オーウェン・ライト(AUS) 26,150pt
4位 ミック・ファニング(AUS) 24,950pt
5位 ジュリアン・ウィルソン(AUS) 23,950pt

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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