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『Fiji Pro』オーウェンがパーフェクト20!



フィジー、J-bay、タヒチと続くワールドツアーの中で最もメジャーな舞台での3連戦。
そのファーストイベント、『Fiji Pro』が4日連続で進行。現地時間6月15日に予想されていたイベント期間最大の南西スウェルが「Cloudbreak」に到達。朝の内は公式6-8ftレンジという発表でしたが、R3からR4に入る頃には明らかに大きなセットが入り、不安定ながら風とスウェルのサイクルがピッタリと合ったヒートは今シーズンのCTで一番のエキサイティングなコンディションに!

その中でもR5のオーウェン・ライト(AUS・写真最上部・最下部)vsアダム・メリング(AUS)のカードは素晴らしく、オーウェンはヒート開始直後にマニューバーオンリーで8.93をスコアするとすぐにダブルバレルで10ポイント。
更に深いボトムターンからスタンディングバレル、スピットが吹き出た後もバレルに留まったオーウェンは、両手を上げて姿を現し、思わず天を見上げたライディングに2つ目の10ポイントがコール。

2013年、バリ島・クラマスでパーコことジョエル・パーキンソン(AUS)がR5で出した以来のパーフェクトヒート。
ワールドツアーの歴史では7度目の記録となり、自身もフィジーとタヒチ、通算2度成し遂げたことがあるケリーもマイクを向けられてオーウェンを絶賛していました。

「本当に良い波で驚いたよ。まさか自分が20ポイントを出すことになるなんて考えもしなかったけど、ここではそのチャンスが山ほどあったんだ。アダムの9ポイントだって10の可能性があったよね。あの波に乗った感覚、そして20ポイントを出した気持ち。もうこれ以上は無いくらい最高さ」

このヒートの特筆すべきことは対戦相手のアダムも素晴らしいパフォーマンスを披露したこと。
もし、アダムも20ポイントを出したらどうなるんだろう?3本目のポイントで決まるのか?なんて議論がされるほどでした。



この日の主役がオーウェンだったのは揺るぎない事実ですが、3人ヒート(1位はQF、2位と3位はR5へ)のR4で9.93に9.50、9ポイント台を2本揃えてケリーとタジを圧倒したジュリアン・ウィルソン(AUS)や、今イベント初の10ポイントを叩き出したパーコ(写真上)、リスキーなドロップからバレルをくぐり抜け、9.93をマークしたジェレミー・フローレス(FRA・写真下)など他にも世界最高峰のサーフィンレースにふさわしいバレルライドが続出。

「ヒートでは互いにリスペクトの気持ちで距離を保っていたけど、ミックとはゲームのように楽しく駆け引きしていたかな」

親友のミック、オーウェンとのR4を振り返ったパーコ。
今年はオッキーことマーク・オクルーポ(AUS)がボードキャリーを務めており、度々ライブで顔を見せています。
2013年のバリ島・クラマス戦を最後に優勝から遠ざかっており、特に今シーズンはランキング20位と2010年以来最悪のシーズン。久々の表彰台まであと一歩。誰よりも本人が一番勝ちを欲しがっていることでしょう。



不安定なコンディションに明暗が分かれたこの日。前日の主役だったケリー・スレーター(USA)、デーン・レイノルズ(USA)が残念ながらR5の風が悪化したヒートに当たってしまい、イタロ・フェレイラ(BRA)、タジ・バロウ(AUS)にそれぞれQFの切符を明け渡すことに...。
また、イベント前から懸念されていた今シーズンのブラジリアン・ストームの中心人物、カレントリーダーのエイドリアーノ・デ・ソウザ、ランキング2位のフィリッペ・トレドがR3で早々と敗退。
更にR1では今シーズンの不調を吹き飛ばすような止まらないサーフィンで9ポイント台をマークしたディフェンディングチャンピオンのガブリエル・メディナまでもがR3で姿を消していました。

QFに残った8名の内、イタロ、ウィゴリー、オーウェン、カイの4名がフロントサイドとなるグーフィーフッター。
そして、ジュリアン、タジ、ジョエル、ジェレミーのレギュラーフッターがそれぞれとQFで対戦する組み合わせ。
レギュラーフッターの4名は全てパイプマスターズを制したことがあるバックサイド・バレルの名手です。



本命ばかりが揃ったファイナルデイ。
ネクストコールは現地時間6月16日の朝7時30分(日本時間の同日早朝4時30分)
オフィシャルフォーキャストの「Surfline」によると南西スウェルはピークを過ぎるものの、十分なサイズが残る予報。
なお、スマホからライブ中継を楽しみたい方はWSL公式アプリをダウンロードすると便利です。

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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