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ステファニー・ギルモア 6X達成!



現地時間11月27日、全10戦で争われる2014年のASPウィメンズワールドツアー最終戦『Target Maui Pro』が終了。
ステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)の3名がたった一つのワールドタイトルの座を求めて戦ったマウイ島・ホノルアベイでの結末は...。

QFのH1から始まったファイナルデイ。すでにタイトル争いから脱落していたカリッサ・ムーア(HAW)がまずは勝ち上がり、カレントリーダーのステファニーが登場。前日に今イベント初の10ポイントライドを披露したコートニー・コンローグ(USA)が主導権を握り、ステファニーを追い込みます。後半に差を縮めたステファニーでしたが、最後まで逆転は出来ずにここで敗退。
ステファニーの5位が確定して優勝すればサーフオフ(他のスポーツに例えるとプレーオフ)無しで初のタイトルを決められるサリーは次のヒートでビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)と対決。ステファニー然り、「世界一」という計り知れないプレッシャーが影響したのか、クロスゲームの末に敗れてしまいます。



ステファニー、サリーが敗れ、優勝すればサーフオフに持ち込めるタイラー(写真上)
対戦相手のレイキー・ピーターソン(USA)が素晴らしいパフォーマンスで9.30をスコアして抑えられていましたが、後半に追い上げてラウンドアップ。
更にSFではビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)をコンビネーションスコアに追い込んでファイナルへの切符を手にします。

ファイナルの相手はカリッサ。久々に開催された自国でのイベントをのびのびと楽しむようにカリッサは序盤に8.50。後半にはMCのポッツことマーティン・ポッターが思わず唸るほどのパワフルなラインをホノルアベイのパーフェクトなライトに描き、9.73をスコア。崖の上から見守っていたステファニーもこのライディングには歓声を上げていました。
ラスト数分、最後のチャンスを得たタイラーでしたが、5.10とスコアは延びず、カリッサ(写真下)がトータル18.23で優勝。
同時にステファニーの6度目のワールドタイトルが決定しました。



頭にハク(花飾り)を被り、まずは6xの気持ちを元ワールドチャンピオンのチェルシー・ヘッジに尋ねられたステファニーは、「最初に負けてしまって、とてもナーバスになっていたわ。あれから数時間待っていた気分はクレイジーだった。タイラーが優勝するかもと思い、気持ちはサーフオフに移り、用意をしていたの。でも、カリッサはディフェンディングチャンピオンだし、とても強い選手。だから、まずはファイナルを観戦する必要があると思ったわ」とコメント。

両親や親友、ボーイフレンドへの感謝を伝えている時は感極まって泣いてしまったステファニー。やっと終わった激しいレースに感情を抑えられない様子でした。

今シーズンは開幕戦で優勝して最高のスタートを切り、ブラジルでの13位以外は取りこぼしなくシーズンを送ってウィメンズでは初開催となったローワー・トラッセルズで2勝目。ヨーロッパレッグを5位、優勝と繋ぎ、カレントリーダーの座を手に入れて挑んだ最終戦。舞台は2007年から3年連続優勝して今シーズン5年振りに復活したマウイ島・ホノルアベイ。2007年、ルーキーとしてASP史上初のチャンピオンに輝いた特別な場所で再び最も大きく名誉あるトロフィーを手に入れたのでした。



表彰台では、ディフェンディングチャンピオンのカリッサからステファニーにそのトロフィーが手渡され、注がれたシャンパンをライバルのタイラーと分け合った彼女。

「カリッサ、タイラー、そしてサリー。彼女達とのタイトルレースは私のキャリアの中で最もハードだったわ。みんなが素晴らしいサーフィンをしていた。彼女達と世界を転戦して争うことにとても魅力を感じているの。お互いをプッシュして刺激を与える。それが私達の上達に繋がり、最高の結末になったわね。ホノルアベイ、ローカルに感謝したい。スポンサーのターゲット、ASPにも感謝している。私にとってここは特別な場所よ。タイトルに近づいていたタイラー、優勝したカリッサ。サリー。出来ればみんなでこのトロフィーをシェアしたいところだけど、今は私の物よ!(笑)」と表彰台で最後のインタビューに答えていたステファニー。



まだ26歳の彼女にとって6度目のタイトルは通過点に過ぎず、レイン・ビーチェリーの記録である7度のタイトルに並び、更新する可能性も十分にあります。
ちなみにInstagram(インスタグラム)上では、同郷のミックやパーコを始め、ケリー、タジ、ジュリアン。ルーク・イーガン、テイラー・ノックス、その他大勢のトッププロからお祝いのメッセージが並んでいました。

これで2014年のウィメンズワールドツアーは全て終了しましたが、メンズの方はオアフ島・パイプラインでの最終戦が残っており、ガブリエル・メディナ(BRA)、ミック・ファニング(AUS)、ケリー・スレーター(USA)の3名による熾烈なタイトル争いが控えています。
サンセットビーチでの『Vans Triple Crown of Surfing』のセカンドイベント『Van’s World Cup』の後、12月8日〜20日にワールドツアー第11戦『Billabong Pipe Masters』が開催されます。

ASPウィメンズワールドツアー第10戦
『Target Maui Pro』結果
1位 カリッサ・ムーア(HAW)
2位 タイラー・ライト(AUS)
3位 コートニー・コンローグ(USA)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)
5位 ジョアン・ディファイ(FRA)、ステファニー・ギルモア(AUS)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)

2014年ウィメンズワールドツアー最終ランキング
1位 ステファニー・ギルモア(AUS) 64,200pt
2位 タイラー・ライト(AUS) 62,200pt
3位 カリッサ・ムーア(HAW) 61,400pt
4位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 60,700pt
5位 マリア・マニュエル(HAW) 43,600pt

ASP公式サイト





photo: ASP Covered Images

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