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『Rip Curl Pro Bells Beach』ミックがケリーとMRに並んだ!



ワールドツアーの歴史で最も古い伝統の戦い。
今年で54回目となる『Rip Curl Pro Bells Beach』がオーストラリア・ビクトリア州のベルズビーチで開催され、現地時間4月9日に終了。

ファイナルデイは厳しかった今イベントを象徴するようなオンショアのバンピーコンディション。
ウェイティングピリオドが終わる週末にかけてサイズダウンが予想されているため、コンテストディレクターのキーレン・ペローは苦渋の選択を強いられることに...。

昨年、ワールドタイトルを獲得したガブリエル・メディナ、今シーズンの開幕戦を制したフィリッペ・トレド。
明らかにワールドツアーを支配初めているブラジリアンの力がベルズでも衰えず、エイドリアーノ・デ・ソウザが勢い良くファイナルに進出。
ファイナルでも序盤からペースを崩さずにスコアを重ねて一時は対戦相手のミック・ファニング(AUS)をコンビネーションに追い込んでいましたが、ミックは8.17をマークしてリズムを掴むと7.10のバックアップを重ねて逆転。
後半、エイドリアーノはニード7.78のシチュエーションで7.77をスコア。トータルスコアでミックに並んだものの、カウントバックで8.17を持つミックが上回り、2年連続、4度目の優勝!
自国でブラジリアンの勢いを止め、オーストラリアレッグの最終戦となるマーガレットリバーへ向かいます。



自身のメインスポンサーである「Rip Curl」の本社があるこの土地で10年連続QF以上という素晴らしい記録を持っているミック(写真上)
2001年のワイルドカード時代にダニー・ウィルス(AUS)を敗って初めてのベルを鳴らし、2012年にはケリー・スレーター(USA)、2014年にタジ・バロウ(AUS)、そして今年はエイドリアーノを下して4度目の優勝。

その中で最もタフだったファイナルは?という問いには、「ケリーとの対戦がもっと厳しかったかな。でも、ファイナルでタイスコアは初めてだよ。信じられない。激しかったね。今回は自分にとって最高の結果になった一方、エイドリアーノの悲しい気持ちも良く分かる。エイドリアーノはトップ選手であり、全てをここに捧げ、ハードなトレーニングをこなしている。彼は’ブラジリアン・ストーム(活躍)’のリーダーであり、完璧な仕事をしているね」

ベルズで4度目の優勝。それはケリーとMRことマーク・リチャーズと並ぶ最高記録。更にアンディ・アイアンズに並ぶWCT20勝目とミックの選手人生にとって節目と言える勝利でした。

「みんなヒーローだよ。MRは神だし、ケリーはキング。そして、アンディは永遠さ...」

印象に残る名言の後、4度目のワールドタイトルに向けての意気込みを語り、スピーチは終了。
表彰台で恒例のベルを豪快に鳴らし、エイドリアーノからのシャンペンシャワーを浴びていました。

開幕戦で5位。そして今回の優勝でフィリッペとタイでカレントリーダー、イエロージャージを手に入れたミック。
昨年タイトル争いをしていたライバル、ガブリエルは9位。ケリーは12位とシーズン前半で大きな差をつけています。



2013年にブラジリアンとして初めて表彰台でベルを鳴らしたエイドリアーノ(写真上)
ビッグマニューバーにスコアが出るベルズにフィットする彼のパワフルかつ美しいライディングは会場に集まった多くのギャラリーを釘付けにしていました。

「自分にとって特別な場所さ。2013年にはトロフィーに名を刻むことが出来た。トーキーの街ではいつも特別な時を過ごしているよ」

サポートしてくれた人々への感謝を伝えた後、今年1月にこの世を去った親友のリカルド・ドス・サントスに向けて「天国にいる彼にメッセージを自分のサーフボードに書いたんだ。彼は親友の一人だった。今日は2位だったど、優勝に値すると思っているし、自分にとっては特別さ。彼に捧げるよ」と話し、フィアンセへのメッセージ。雨の日でも熱心に観戦していた沢山のギャラリーに向けてプロらしいスピーチをしていました。

なお、ウィメンズの方はQFから先が残っており、現地時間4月10日がファイナルデイになる予定。



『Rip Curl Pro Bells Beach』結果
1位 ミック・ファニング(AUS)
2位 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)
3位 ジョシュ・カー(AUS)、ナット・ヤング(USA)
5位 ガブリエル・メディナ(BRA)、オーウェン・ライト(AUS)、ジョーディ・スミス(ZAF)、フィリッペ・トレド(BRA)

2015年WSL Samsung Galaxy Championship Tour
『Rip Curl Pro Bells Beach』終了後のランキング
1位 ミック・ファニング(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA)
3位 エイドリアーノ・デ・ソウザ(BRA)
4位 ジュリアン・ウィルソン(AUS)
5位 ジョーディ・スミス(ZAF)

WSL公式サイト



photo: WSL Covered Images

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