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『Burton Automotive Pro』終了!



世界を代表する日本の自動車メーカー「Toyota」がスポンサーとなり、今年で30周年を迎える『Surfest』のメインイベント、『Burton Automotive Pro』がオーストラリア・ニューキャッスルのミアウェザーで1週間に渡って開催され、現地時間2月22日に終了!

前週にシドニー近郊のマンリービーチで開催された『Hurley Australian Open』と比べると同じQS6,000のイベントでも華やかさは欠けていたものの、かつてはトム・カレンやオッキーことマーク・オクルーポが戦った伝統があり、良い意味でこちらの方がオーストラリアらしい和やかなムードで進行。

ファイナルデイはオンショアに悪天候。難しいコンディションの中でも確実にスコアを重ねていたアレホ・ムニーツ(BRA・写真下)がファイナルでもリズムを崩さず、ジャック・フリーストーン(AUS)をコンビネーションスコアに追い込んで圧勝!
2013年の『Vans US Open of Surfing』以来の優勝を決めました。

「今日は誕生日なんだ。だから、特別嬉しいよ。2年前、パーコとファイナルを戦って2位になったこのイベントで今度は優勝出来たことも嬉しさ倍増だね。ファイナルの前、友人のリカルド・ドス・サントスへのメッセージをボードに書いたのさ。彼は素晴らしいサーファーだったけど、1ヶ月前に亡くなってしまった。この優勝は彼に捧げる。本当に特別な一日だったよ」と優勝後のインタビューで話していたアレホ。

昨年、ガブリエル・メディナがブラジリアン初のワールドタイトルを決めた『Billabong Pipe Masters』でミック・ファニング(AUS)とケリー・スレーター(USA)を倒して影の立役者となったアレホでしたが、自身は前半戦の怪我の影響もあり、リクオリファイを果たせず2011年から4年間戦ったWCTの舞台から降りることに...。
25歳になったこの日。1月に勇敢な行動によって命を失ったリカルド・ドス・サントスへの思い「RICARDINHO PARA SEMPRE」(リカルドよ永遠に)とボードに刻み得た勝利。強い信念を持って再びクオリファイを目指すアレホに今後も注目しましょう。





世界で最も層が厚いオーストラリア・クーランガッタ出身のジャック(写真上)
2010年、2012年と2度もワールドジュニアのタイトルを手に入れながらQSでは勝ちに恵まれず。今回は2012年のフランスでの5スター以来のファイナル進出を果たしたものの、念願の初優勝を逃してしまうことに...。

「2位になるのも楽では無いね。アレホには脱帽さ。彼は素晴らしいサーファー。今年は最高のスタートを切れている。興奮しているよ。次はホームへ戻って’Quiksilver Pro’のトライアルに向けて準備しないと。楽しみだね」とジャック。

今年はミッチ・クルーズと行動を共にしてQSをフォロー。先週の『Hurley Australian Open』では優勝したコロヘ・アンディーノ(USA)とR5で白熱したエアリアル合戦の末に敗退。それでも今回の2位で4,500ポイントを獲得してランキング3位。
まだシーズンは長いですが、年初の勢いは重要ですし、彼にとって良い流れの一年になりそうです。



2012年のワールドチャンピオンであり、2013年の今イベントのチャンピオン、ジョエル・パーキンソン(AUS・写真上)はSFで同郷の後輩、ジャックに敗退して3位でフィニッシュ。WCTではあまり見せないエアリアルを連発して不慣れなQSイベントでも本気で勝ちを狙っていました。

「為す術がなかったよ。手に入れた全ての波を無駄にしてしまった。ジャックには’来年CTに入りたいなら、良い結果を5つ残しなよ’って助言したんだ。すでに彼は一つ手に入れたね。彼がクオリファイを果たすことを願っている。リベンジを果たすためにもね(笑)」

次のジョエルの焦点はもちろんWCT開幕戦。2年連続2位。最後に優勝したのは2009年とホームでの優勝から遠ざかっているだけに今年こそは決めて2度目のワールドタイトル獲得にも弾みをつけたいところでしょう。



同時開催のウィメンズは昨年の6スターからQS1,000にグレードダウン。トップ17が15名も参加した『Hurley Australian Open』と違いオージーのQS選手が中心となり、ファイナリストもフィリッパ・アンダーソン、エリー・ブルックスの二人の若いオージー。終了間際に7.83をスコアして逆転を決めたエリー(写真上)がQS初優勝を決めました。

「終了のホーンが聞こえても優勝した実感はなかったわ。今までで最高の成績よ。まさか優勝するとは思わなかったから、数日前には荷物をまとめて車に積んでおいたの。優勝して最高の気分!このレベルで戦えるって自信になった。数週間後に控えているニュージーランドのイベントも楽しみだわ」

ローカルであり、すでにワイルドカードでWCTの出場経験もあるフィリッパを倒したエリー。
ジャックと同じクーランガッタ出身、デュランバーがホームブレイクのグーフィーフッターはまだジュニア枠の18歳。今年からはQSに本格参戦してクオリファイを目指します。

なお、今イベントにも多くの日本人選手がエントリーしていましたが、R3まで進出した大原洋人の25位。ウィメンズではR4まで進出した須田那月の13位が最高位でした。

バーレーヘッズ、マンリー、ニューキャッスルと3つのQSが終了して次はいよいよWCTの開幕戦!
2月28日〜3月11日にスナッパーロックスを舞台に『Quiksilver Pro Gold Coast』&『Roxy Pro Gold Coast』が開催されます。
ゴールドコーストではサイクロン「マルシア」の影響で息の長い東よりのウネリが続き、スナッパーロックスやキラは連日トッププロ達のセッションになっているようです。



『Burton Automotive Pro』結果
1位 アレホ・ムニーツ(BRA)
2位 ジャック・フリーストーン(AUS)
3位 ジョエル・パーキンソン(AUS)、ペドロ・ヘンリケ(BRA)

ウィメンズ
1位 エリー・ブルックス(AUS)
2位 フィリッパ・アンダーソン(AUS)
3位 メイシー・キャラハン(AUS)、チェルシー・タッチ(BRB)

WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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