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シェイパー目線からのガブリエルとは?



昨年、ブラジリアン初のワールドチャンピオンに輝いたガブリエル・メディナですが、彼の栄光の大きな手助けとなったサーフボードのことは意外と知られていません。
今回は2008年、ガブリエルが14歳の頃からシェイパーを務めているスペイン・バスク地方をベースとした『Pukas Surfboards』のジョニー・カビアンカにWSLがインタビュー。
シェイパー目線からのガブリエルとは?


■WSL
彼のシェイプを始めた2008年から人間的にサーファー的にメディナは成長していると思う?


■JC
彼は14歳の頃から誰が見ても才能溢れる子供だったさ。2009年のホセゴーで開催された『King of the Grommets』を始め、重要なイベントでも優勝していたしね。
当時の彼はどのヒートでも計算せずに自分の限界に挑戦するようなサーフィンをしていたんだ。今と比べると波の選び方も異なっていたけど、多くの波をキャッチして予測不可能な動きをする彼のスタイルはすでに確立していたよ。
ツアーに入ってからは、色々なタイプの良い波に乗って彼のスタイルはより良い方向に向かった。
それに加えてシンプルなマニューバーでのパワーが増したと思う。

人間的にも大きく成長したね。
多くの旅と彼を取り巻くメディアが他のティーンエイジャーと比べて成長のスピードを早めたんだと考えている。
ブラジルから世界に飛び出したことで、英語もどんどん上達して感じ方も変わったんだと思う。
でも、根本的な彼の性格は変わらず、とてもフレンドリーだし、家族や友人を大切にしている。
もちろん、大人にもなっているよ。


(ガブリエル&JC)


■WSL
彼は誰のスタイルに影響を受けたと思いますか?


■JC
ケリー、ジョエル、ミック。彼らのようなツアーのベテランを見て多くを学んだと感じるね。
でも、誰かのスタイルと比較することは出来ない。エアリアルとクラシックラインを組み合わせる彼らのような新世代はサーフィン自体が違うんだ。


■WSL
この数年間で彼のボードの好みは変わった?


■JC
彼のお気に入りのボードは常に同じロッカーとの組み合わせを維持している。
基本的なボードの好みは変わっていないけど、身体の成長と共にレールと厚みは変えているよ。
2012年から今まで彼の体重とサーフィンスタイルに合わせて変更を続けているのさ。


■WSL
カブリエルのボードのシェイプで最も難しい点は?
シェイパーとして彼のベストだと思う部分は?


■JC
最も難しい点は、彼の身体の成長に合わせてボードを削ること。
彼はまだ成長段階であり、パワーも増しているからね。
特に彼の後ろ足で蹴る力はどんどんと強くなっているよ。

ベストな部分は私の仕事を信頼してくれていることさ。
彼の一番良いと感じるサイズを常に共有出来ていると思う。
彼は新しいボードを触るだけで、本能的にどれが良いかが分かるんだ。時にはいきなりヒートで使用して、良い相性を見せることもあるよ。


(ガブリエルの父親とステッカーを張るJC)


■WSL
これから始まるシーズンを前にボードについて変更点などの話はしているの?


■JC
新しいシーズンまでもう少し時間がある。
まず、今週は新しいロゴの位置など見た目から入るよ。
それはシェイパーが口出す部分ではないけど、格好良く見えるために試すべきことだね。


■WSL
ワールドタイトルを獲得後、あなたはガブリエルのサーフィンがどのような方向に向かえば良いと思いますか?


■JC
タイトルを獲得した時に得た喜びを自信とモチベーションにして、努力を続けてくれれば...と願っている。


■WSL
タイトル獲得後、メディナと彼の家族とどんなお祝いをしたの?


■JC
ガブリエルの家で開かれた最高のBBQパーティーに招待してもらったよ。
タイトルを獲得した時の3つの約束の一つで、チャーリー(父親)は30年振りに肉を食べたんだ。
そして、彼はタトゥーを入れたのさ(腕にトロフィーのタトゥー)!



WSL公式サイト

photo: WSL Covered Images

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