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『Roxy Pro France』終了!タイトルレースが更に熾烈に!



5Xのステファニー・ギルモア(AUS)、2Xのカリッサ・ムーア(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、この4名による熾烈なタイトル争いも終盤戦。
フランス、ポルトガルで構成されるヨーロッパレッグのファーストイベント、ウィメンズワールドツアー第8戦『Roxy Pro France』はタイトル争いに絡む4名全てがQFに進出し、僅差の戦いが続行。

現地時間9月28日、会場のフランス南西部・ホセゴーには前日に入った西北西ウネリがしっかりと続き、公式4-6ftレンジ。パワフルなビーチブレイクで『Roxy Pro France』、メンズの『Quiksilver Pro France』が交互に進行して『Roxy Pro France』はファイナルが終了。
タイラー(写真最上部・下)が怪我から復活したコートニー・コンローグ(USA)を相手に9ポイント台を4本もスコア。
トータル19.20でコートニーをコンビネーションに追い込み、完璧な形で今シーズン2勝目を決め、ランキングも4位から2位にアップさせました。



「こんなに波運に恵まれたファイナルは今までなかなか無いわね。波の取り合いが少なく、正当に波に乗ることだけに集中出来るコンテストだった。それは私の望むサーフィンでもあるわ」と嬉しそうにファイナル終了後のインタビューに答えていました。

エアー、レイバック、スナップ。この日の波で出来る全てのパフォーマンスを披露していたタイラー。
兄妹でワールドツアーのメンバーというのは異例、恐らく始めてのことですが、良い関係を保っています。
今年は特にメンズとウィメンズの併催が多いため、一緒に行動をすることが多いそうです。
ビーチから表彰台への凱旋も兄のオーウェンと弟のマイキーに担がれていました。
初のワールドタイトルが近づいてきた今、家族のサポートは何より心強いでしょう。



今シーズンは開幕戦から2戦続けて5位に入っていたコートニー(写真上)でしたが、ベルズ戦で足首を負傷。
3戦も欠場して復帰第一戦となった地元カリフォルニアではR2敗退と厳しい時期が続いたものの、ポジティブな姿勢で道を切り開き、SFでは強敵のカリッサとのクロスゲームを勝ち上がり、ファイナルへ。
絶好調だったタイラーに刺激され、エアーリバースをトライする場面もあり、怪我からは完全に復活したようです。

「ミスもしたけど、ファイナルに進めたのはハッピーよ。タイラーは凄いサーフィンをしていたわ。9ポイントが必要だって分かっていたから、エアーもトライしたけど、メイクは出来なかった。ゲームに戻るには良い結果よ。タイトルレースでは無く、リクオリファイには良いカムバックになったわ。とてもハッピー。次はミスを無くしたいわ」とコートニー。

スポーツ選手では致命傷となる怪我。完璧に立ち直るには治療だけでは無く、休んでいた期間に対しての焦りや、一度生まれてしまった怪我への恐怖心との戦いなど精神的な部分が大きいと思います。
ベルズ戦での怪我の後に泣きながらインタビューに答えていた彼女にやっと笑顔が戻り、残り2戦も活躍が期待出来そうです。



自国フランスでのイベントでSFまで進んだジョアン・ディファイ(FRA・写真上)は、ランキングも10位から8位にアップさせ、ルーキーとしてはトップとなる8位に浮上。
まだ20歳の彼女のフィジー戦からの勢いは特筆すべきものがあり、5位、5位、3位、3位と飛躍的な活躍をみせています。

「フランスで良いパフォーマンスを出来たのはとてもハッピーだったけど、ファイナルまで進みたかったわね。ここでは家族や友人、ギャラリーに大きなサポートをしたもらった。本当に特別な気分だったし、次のポルトガルでも勢いを維持したいわ」と残念そうに話していました。

フランス戦が終了して残り2戦。4名全てが2勝を上げ、取りこぼしが無いのはサリーのみ。
サリーのトップは変わらず、タイラーが4位から2位に浮上。ステファニーとカリッサが一つずつランクを下げて3位と4位。
トップと2位の差は僅かに縮まった程度ですが、トップと4位との差はカリフォルニア終了後よりも約半分も縮まり、3200ポイント。サリー、タイラー、ステファニー、カリッサのタイトル争いは更に激しくなってきたと同時にファンとしては例年になく面白くなってきました。



メンズの『Quiksilver Pro France』はR2のH10からR3のH4まで進行。
ビッグエアーでスコアを伸ばしたフィリッペ・トレド(BRA)を始め、セバスチャン・ズィーツ(HAW)、カイ・オットン(AUS)がR2の敗者復活戦をクリア。
R3ではミック・ファニング(AUS・写真上)、コロヘ・アンディーノ(USA)、マット・ウィルキンソン(AUS)、ジョン・ジョン・フローレンス(HAW)が勝ち上がり、R4へ。

特に目立っていたのはR2で自身が出した9.20のハイエストスコアを塗り替えたミック。
今年のホセゴーはバレルになる波はほとんど無く、アクション勝負。エアリアルよりも際どいセクションでのターンにスコアが伸びやすく、その見本のようにミックはエアー無し、’ジャスト・リッピング’でディオン・アトキンソン(AUS)を圧倒。

同じようなセットが続けて入るために選手が描くラインの比較がしやすい今イベント。
MCが「アンサーバック」と言うように後に乗った選手の波に対してのアプローチはより注目され、前に乗った選手よりも上回ればジャッジの評価が上がります。

苦しいルーキーイヤーを送っているディオンもシーズン前半に比べるとラインに甘さが無くなり、後半にスコアした8.60はフィニッシュした後にアピールするほど本人も感触があったようですが、その後ろで乗ったミックとの差は歴然。

世界トップの勝負は鳥肌ものなので、ライブを見逃した方はぜひ「HEAT ANALYZER」で一部始終をチェックしてみてください。



ネクストコールは現地時間9月29日の午前7時30分(日本時間の同日午後2時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西ウネリのピークは29日前半となり、30日〜10月1日にかけてはサイズダウン。
2日には次の西北西ウネリが入り、3日はイベント期間中最もサイズアップする予想。

ASPウィメンズワールドツアー第8戦
『Roxy Pro France』結果
1位 タイラー・ライト(AUS)
2位 コートニー・コンローグ(USA)
3位 ジョアン・ディファイ(FRA)、カリッサ・ムーア(HAW)
5位 マリア・マニュエル(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、ステファニー・ギルモア(AUS)

2014年ASPウィメンズワールドツアー
『Roxy Pro France』終了後のランキング
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 57,900pt
2位 タイラー・ライト(AUS) 56,200pt
3位 ステファニー・ギルモア(AUS) 55,950pt
4位 カリッサ・ムーア(HAW) 54,700pt
5位 マリア・マニュエル(HAW) 38,850pt

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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