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『Quiksilver Pro France』R2はトップシードが勝ち上がる!



現地時間9月27日、フランス南西部・ホセゴーで開催中のASPワールドツアー第9戦『Quiksilver Pro France』並びにウィメンズワールドツアー第8戦『Roxy Pro France』は公式4-6レンジの新しい西北西ウネリが入り、一日を通して風の影響も少なく、着々と進行。

まずは朝の内にウィメンズのR4、4ヒートが終了してQFを戦う8名が決定。
R3を1位通過で進んだマリア・マニュエル(HAW)、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、コートニー・コンローグ(USA)、カリッサ・ムーア(HAW)に加え、R4ではルーキーのジョアン・ディファイ(FRA)、タイラー・ライト(AUS)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、最後はカリフォルニアのローワー・トラッセルズでパーフェクト10と共に今シーズン2勝目を決めたステファニー・ギルモア(AUS・写真下)が勝ち上がり、タイトル争いに絡む全ての選手がファイナルデイに残ることになりました。



ウィメンズのR4終了後はメンズのR2に切り替わり、H9まで進行。
こちらは前半に注目カードが集まり、まずはケリー・スレーター(USA・写真最上部)とワイルドカードのデーン・レイノルズ(USA・写真下)が最初に対戦。
「Quiksilver」の元チームメイト、「Channel Islands」では現在も繋がっており、何より昔からのサーフィン仲間といった表現が当てはまる二人は、余計な駆け引き無くフリーサーフィンのようにフランスのパワフルなビーチブレイクを楽しみ、ギャラリーを魅了していました。
16.27 vs 11.84でケリーが圧勝。僅かな可能性が残っているタイトルレースに繋げたと言えば簡単ですが、42歳のケリーとすでにツアーからは引退しているデーンとのカードはこれで見納めになる可能性もあり、貴重な勝負とも言えます。



「彼に負けたことが無いというのは知っているけど、それは意味が無い知識だよ。デーンの凄さはみんなが知っているだろ?多分、30分では足りないんだろうね。でも、彼が望むような波であれば誰よりも強いと思うよ」とケリー。

2012年のフランスではワイルドカードから勝ち上がってきたデーンとファイナルで対戦。
その時もケリーが勝って優勝を決めていました。ケリー vs デーンの過去の戦歴はケリーの11勝0敗。
ここまで数字が揃うとデーンは行為で負けているのか?と疑ってしまいます。

12回目のワールドタイトル獲得のためにケリーはヨーロッパレッグの2戦を連勝する必要がありますが、その件については、「今はヒート毎にナーバスになる。ガブリエルに追い付くにはこのイベントで勝たなければいけない。そのプレッシャーさ」と話していました。



ケリー勝利の後はミック・ファニング(AUS・写真上)がワイルドカードのマット・バンティング(AUS)と戦い、ミックのスタイルであるスピーディーなリップとフィニッシュにパワフルなレイバックをメイクして9.20のハイエストスコアをマーク。7.50のバックアップを揃えてマットをコンビネーションに追い込んで圧勝。7.50の波では珍しくエアーリバースを披露していました。

「波が良かったおかげでお互いに良いサーフィンが出来たと思う。自分のサーフィンに強さを感じるし、ボードの調子も最高さ。でも、まだこの時点で先は見えないよ」とミック。

対戦相手のマットは年初の6スター優勝を皮切りに6月には6スターでもう1勝。
まだジュニア枠ながらWQSランキングトップで、来年のクオリファイはほぼ確実。
開幕戦のゴールドコーストでワイルドカードを得て出場した時もR2でミックと対戦して敗退。WQSレベルでは通用するものの、ミックとの対比ではラインの違いが明らかで、現時点で勝つチャンスは無いと言えます。
しかし、この年齢でツアーに入って世界のトップレベルで揉まれれば化ける可能性は十分。数年後にはミックを脅かしていることも考えられます。



ローワー・トラッセルズでは1ヒートで9ポイント台を5本もマークするある意味異常なサーフィンをしていたジョン・ジョン・フローレンス(HAW・写真上)はラオニ・モンテイロ(BRA)を相手にオープニングウェーブでビッグレイバックからフィニッシュのエアーリバースまでキッチリメイクして7.50。更にエアーリバース、ワンマニューバーで8.33。トータル15.83で勝利。

「自分達のヒートはスーパーファンだったね。フランスの波はコンディションが変化しやすいから自分のヒートの波を予想出来ない。でも、今回はターンとエアーがしやすいとても良いライトの波が入っていたよ」と快勝後のインタビューで話していたジョン・ジョン。

タイトル争いには絡んではいませんが、彼のサーフィンは独創的で見る者をワクワクさせる力を持っています。
それは以前のデーンに通じるものがあります。



その他、R2を通過したのはコロヘ・アンディーノ(USA・写真上)、トラビス・ロギー(ZAF)、オーウェン・ライト(AUS)、ジャドソン・アンドレ(BRA)、ディオン・アトキンソン(AUS)、フレディー・パターチア(HAW)
R2の残りヒートはセバスチャン・ズィーツ(HAW) vs ミッチ・クルーズ(AUS)、フィリッペ・トレド(BRA) vs アダム・メリング(AUS)、カイ・オットン(AUS) vs ティアゴ・ピレス(PRT)のカード。

ネクストコールは現地時間9月28日の午前7時30分(日本時間の同日午後2時30分)
オフシャルフォーキャストの「Surfline」によると西北西ウネリが続き、前半はオフショア、日中は弱いオンショアに変わる予報。

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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