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ウィメンズ初開催のローワー・トラッセルズを制したのは?



アメリカ資本の新体制となった2014年のワールドツアー。
様々な改革が行われ、特に健康への関心が高い女性達のアイコンになるウィメンズサーファー達の舞台が広がり、フィジーとハワイ・マウイ島のホノルアベイの復活。更に世界中のサーファー、それはウィメンズでも同じと言える憧れの場所、カリフォルニアのローワー・トラッセルズで初開催が決まり、シーズン前から話題になっていました。

カリッサ・ムーア(HAW)をトップとしたタイトル争いは、サリー・フィッツギボンズ(AUS)、タイラー・ライト(AUS)、ステファニー・ギルモア(AUS)に絞られ、約4000ポイントの僅差でローワー・トラッセルズでの第7戦『Swatch Women’s Pro Trestles』に突入。

現地時間9月19日に全てのスケジュールが終了し、ステファニー(写真最上部・下)がファイナルでスタイリッシュかつパワフルなターンを披露。序盤に9.50、後半にはメンズを含めて唯一となるパーフェクト10をスコアしてサリーをコンビネーションに追い込んで優勝。
フィジーのファイナルでのリベンジを見事に果たした形になりました。

「ファイナルがベストになることが理想だけど、それは難しいこと。これは特別な一勝よ。全てのローカルに感謝したい。とても素晴らしい時間を過ごせたわ。本当にありがとう」とステファニーは表彰台でのインタビューでまずは一言。

ホームのゴールドコーストから長い間世界中を旅しているステファニー。ウィメンズのイベントとしては初開催となったトラッセルズでサーフィンした経験は?の問いには、「何度かあるわ。若い頃からアメリカには来ているし、いつもメンズイベントを見てエキサイトしていたの。今年はイベントを開催してくれたASPとスウォッチに感謝している」とコメント。



開幕戦以来の優勝を決めてランキングも4位から2位に浮上。それもトップのサリーとは僅か2,050ポイント。次のフランス戦からタイトル争いが更に熾烈になることは間違いありません。
「ワールドタイルレースはみんなにとってハードになっている。でも、エキサイトしているわ。サリーは今年凄いし、トップに立った。フランスではベストを尽くす。とてもエキサイトなことよ。今、全てのウィメンズサーファーが美しくなっている。残りのイベントが楽しみね」と話していたステファニー。

2007年、19歳の時にルーキーイヤーにして初タイトルを手にし、4年連続トップに立ち続けていたステファニー。
2012年には5度目のワールドタイトルを獲得し、今年は6度目に届く位置。
サリー、カリッサ、タイラーを筆頭としたライバルとウィメンズサーフィンのハードルを上げながら、自身の記録に挑戦している彼女はとても美しく、輝いています。
メンズでさえ出せなかったパーフェクト10を今年のトラッセルズで唯一出したステファニーのライディングは、しなやかで優雅。逆光も重なり、芸術的でした。





今シーズンはブラジルとフィジーで優勝し、その他の結果も5位以上。タイトル争いをしているステファニー、カリッサ、タイラーの中で唯一捨て試合が無いサリー(写真上)
過去に何度もタイトル争いをしながらも、2位止まりでしたが、今回の優勝でカレントリーダーの座を手に入れ、有利な位置で昨年優勝したフランス、2位だったポルトガルと続くヨーロッパレッグに向かいます。

「素晴らしい観客、全てのローカル、波をシェアしてくれた南カリフォルニアの人達に感謝している。波もあってとても良いイベントになったわ。ファイナルは残念だったけど、ステファニー・ギルモアが凄いパフォーマンスをしていたわね。来年も戻ってきたい」とサリー。

カレントリーダーの座に立った心境は、「トラッセルズでトップに立つことに成功した。ハードなトレーニングを続けてこの位置を守りたいわ」とコメント。

ファイナルデイはQFでビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、SFでルーキーのジョアン・ディファイ(FRA)を倒してのファイナル進出。ジョアンとのヒートはクロスゲームとなり、ギャラリーの立場からすると面白い戦いでした。
どのヒートがハードだった?との質問には、「全てのヒートが唯一無二。チャレンジングで楽しめたわ。ステファニーとはヨーロッパレッグでも戦いたい。その時はもっと強くなりたいわ」と話していました。

今イベント終了後のランキングはサリー、ステファニー、カリッサ、タイラーの順。
サリー、ステファニーがランキングを上げた一方、R4敗退のカリッサとQF敗退のタイラーがダウンしていますが、まだ差はそれほど広がっていなく、この4名の熾烈なタイトル争いはまだまだ続きそうです。

次のASPウィメンズワールドツアー第8戦は9月23日〜29日にフランス南西部で開催される『Roxy Pro France』です。



ウィメンズワールドツアー第7戦
『Swatch Women’s Pro Trestles』結果
1位 ステファニー・ギルモア(AUS)
2位 サリー・フィッツギボンズ(AUS)
3位 ココ・ホー(HAW)、ジョアン・ディファイ(FRA) 
5位 ローラ・エネヴァー(AUS)、レイキー・ピーターソン(USA)、ビアンカ・ベイタンタグ(ZAF)、タイラー・ライト(AUS)

2014年ASPウィメンズワールドツアー
『Swatch Women’s Pro Trestles』終了後のランキング
1位 サリー・フィッツギボンズ(AUS) 52,700pt
2位 ステファニー・ギルモア(AUS) 50,750pt
3位 カリッサ・ムーア(HAW) 48,200pt
4位 タイラー・ライト(AUS) 46,200pt
5位 マリア・マニュエル(HAW) 33,650pt

ASP公式サイト

photo: ASP Covered Images

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