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ASPワールドツアー第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』終了!

 

スナッパーロックス、マーガレットリバー、ベルズと続くオーストラリアレッグのセカンドイベント、ASPワールドツアー第2戦『Drug Aware Margaret River Pro』が現地時間4月13日に終了!

ASP史上初となる「ボックス」でのヒートから2日間のレイデイを経てウェイティングピリオド最終日まで待ったファイナルデイ。
予想されていた大きな南西ウネリの到達が遅れて「ボックス」での勝負にはなりませんでしたが、メイン会場のマーガレットリバーは公式3-5ftレンジのグッドコンディション。
世界のトップサーファー達が最高の舞台で圧巻のパフォーマンスを披露し、素晴らしい幕切れとなりました。

ファイナルはQFでガブリエル・メディナ(BRA)を攻めのサーフィンで抑え、SFでは同郷のビード・ダービッジ(AUS)とのデットヒートを制したジョシュ・カー(AUS)とトップ34のメンバーで最もパワフルなサーファー、ミシェル・ボウレズ(PYF)のカード。ミシェルはSFではケリーを相手に9.37のハイスコアを叩き出してのファイナル進出。
お互いにワードツアー初優勝をかけての対決でした。

 

ファイナルはスロースタート。中盤まで僅差でしたが、ミシェルがイベント中一貫してスコアを伸ばしていたビッグカービングをマーガレットリバーの大きなフェイスに描き、7.57と8.33をマーク。トータル15.90でジョシュをニード8.53に追い込みます。
後半、ミシェルが優先権を持ったまま最後のセットを待つ形となり、ジョシュが小さめの波にテイクオフをしてローテーションエアーを試みますが、メイクは出来ず...。
ミシェル(写真最上部・上下)が最後まで逆転を許さず、2009年からのキャリアで初となるワールドツアー優勝を決めました!

「ツアーに入ってから優勝は夢だった。最大の目標を達成し、最高の気分さ。次のベルズは大好きな波なんだ。待ち切れないよ!」とミシェルは念願の初優勝の喜びをまずは一言。

SFのH2を戦ったミシェルには、予想されていたオンショアを考慮してすぐにファイナルを行なうか、それとも30分の休憩をとるかの選択が与えられましたが、ミシェルは体力を回復させるために休憩を選択。もし、風が吹いてしまっていたらエアリアルが得意なジョシュが有利な展開になったのかもしれませんが、予想を裏切ってオフショアが持続。
これがミシェル優勝の追い風であり、ターニングポイントだったとも言えます。

 

昨年のバリ島・クラマスで開催された『Oakley Pro Bali』で初のファイナル進出を決めたミシェル。
惜しくもジョエル・パーキンソン(AUS)に敗れて優勝を逃したものの、その後はカリフォルニア・トラッセルズで3位、QSではトリプルクラウンの初戦で優勝し、好調さをキープしていました。
今回の優勝でランキング4位までジャンプアップ。次のベルズもカービングが映える舞台のため、勢いが止まらなければ怖い存在になりそうです。

「昨年はハレイワで優勝し、トリプルクラウンにエキサイトした。今年はイベントに集中し、リラックスしてサーフィンすること。そして、楽しんで過ごすことを心掛けているよ」話していました。

 

今イベントでは2010年の6スターの時に優勝経験があり、プライムに昇格した昨年は2位。
そして、今回もファイナル進出と相性が良いジョシュ(写真上)
ツアーでは2012年の『Billabong Pipe Masters』以来、2度目のファイナルとなったものの、最後はミシェルに追いつくことが出来ず、初優勝はお預けに...。
ファイナル終了後はショックの余り、ラインナップに佇んでいたのが印象的でした。

「ファイナルはリラックスしてやろうとトライしていた。難しいヒートだったけど、観客を楽しませたかったね。今回の2位は昨年のよりもっと辛いよ。序盤にインサイドでミスをしてしまったり、波の選択も悪かったのが敗因さ」と悔しそうにファイナルを振り返ったジョシュ。

まだ小さな子供を引き連れ、家族で世界を転戦しているジョシュ。会場では常に笑顔でワールドツアーを楽しみながら戦っています。海に入っている時は自らが子供の顔に戻り、特に「ボックス」でのR5は本当に気持ち良さそうにバレルライドを満喫していました。

「ここでWCTが開催されてハッピーだし、特にボックスは素晴らしかったよ。イベント毎に優勝を狙いに行くつもりさ。次が楽しみだよ!」とジョシュらしいポジティブなコメントを残していました。

 

事実上のファイナルと言われたジョエル・パーキンソン(AUS)とのQFを勝ち上がり、ミシェルとのSFでも序盤からリードをしていたケリー(写真上)でしたが、最後はミシェルのサーフィンが爆発してしまい、ファイナル進出はならず...。

「大きな作戦ミスを犯してしまったんだ。ヒートの最初はリードしていたけど、優先権に頼り過ぎて波の選択を誤ったのさ。それでミシェルにベターな波を乗られてしまった。ミシェルのスタイルには最高の波だったから、決して油断はしていなかったよ」とケリー。さらに「ミシェルの得意技がこの波に見事にハマったみたいだね。彼はバレルの名手と思われがちだけど、実はターン勝負の時の方が結果を残しているんだ」とミシェルとのSFを振り返っていました。

QFでは数少ないバレルを抜け、すぐにフローターに繋げるという珍しい技の組み合わせを難なくこなし、際どいレイバックをメイク。イベントを通しても多くの見せ場を作っていたケリー。本来はアウェイになるはずのオーストラリアでもケリーの人気は絶大で、控え室から海へと繋がる花道を通る度に大きな声援を受けていました。

 

ランキングでは開幕戦を制したガブリエル・メディナ(BRA・写真上)のトップと2位のジョエル・パーキンソン(AUS)は変わらず、ジョシュは3位、ミシェルは4位と大きくジャンプアップ。
5位にはケリーがつけています。

ツアー一行は休む暇も無く、次の戦いの舞台となるビクトリア州のベルズビーチへ移動。
4月16日〜27日にウィメンズ併催の第3戦『Rip Curl Pro Bells beach』が開催されます!


 

ASPワールドツアー第2戦
『Drug Aware Margaret River Pro』結果
1位 ミシェル・ボウレズ(PYF)
2位 ジョシュ・カー(AUS)
3位 ビード・ダービッジ(AUS)、ケリー・スレーター(USA)
5位 ジョーディ・スミス(ZAF)、ガブリエル・メディナ(BRA)、ジョエル・パーキンソン(AUS)、ナット・ヤング(USA)

2014年ASPワールドツアー
『Drug Aware Margaret River Pro』終了後のランキング
1位 ガブリエル・メディナ(BRA) 15,200pt
2位 ジョエル・パーキンソン(AUS) 13,200pt
3位 ジョシュ・カー(AUS) 12,000pt
4位 ミシェル・ボウレズ(PYF) 11,750pt
5位 ケリー・スレーター(USA) 11,700pt

ASP公式サイト



photo: ASP Covered Images

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